初めての出産記録

ご機嫌な赤ちゃん

初めての出産を控え、楽しみと不安の入り混じった気持ちで毎日を過ごしていました。ある検診の日、産婦人科の先生が、エコーでお腹の赤ちゃんの様子を見ながら、「もうすぐ推定で3000gになるから、安心していいよ。もういつ生まれてきても大丈夫。あと少し、確実に3000gを超えるまでは、お腹にいてもいいけどね。」と伝えてくれました。まだ出産予定日まで約2週間くらいあったので、気持ちには少し余裕がありました。

以前受けた母親学級で勧めてもらったマタニティビクスを体験してみようと考え、すぐに予約しました。当日、妊婦向けだから軽く体を動かす程度だろうと少しナメていましたが、実際には思っていたよりかなり激しく動いたので、驚きました。なんとこの2日後の朝、産気づいたので驚きました。予定日までまだ1週間以上あるのに、誘発してしまったのかもしれません。

おしるしがあったと産婦人科に連絡を入れ、受診する事になり、近くに住んでいた実家の母に送迎をお願いしました。そして結局、陣痛の傾向があったので、即入院となりました。連絡を受けた主人も職場から慌てて産婦人科に駆けつけ、いよいよ初めての出産が始まります。陣痛はだんだん強くなっていき、元々痛みに弱い私は不安でいっぱいでした。そばにいた実母は、全く動じる事無く、まだまだそんなもんじゃないと言うし、主人は出産の進み方を本で読みながらオロオロし、まだまだ中盤だと言うので、愕然としながら痛みに耐える時間が続きました。

さらに陣痛が進み、朦朧としていた時、新人の看護師さんが血圧を測りにやってきました。陣痛の痛みの中、血圧を測る体制をとるのはとても苦しいものでした。しかも、失敗が続きなかなか測り終えてくれません。他の看護師さんに交代して欲しかったのですが、傷つけないようにと何故かこちらが気を使い、必死で耐えていました。結局何度やっても成功しないので、ベテランの看護師さんに交代しました。朦朧としながら、もうあの看護師さんは嫌ですとこっそりお願いをしました。

あまりの陣痛の痛さに過呼吸になり、もうやめたいと思った瞬間、急に陣痛が和らぎ、体力気力限界な私は短時間眠ってしまいました。まだまだ時間がかかりそうだという事で、主人は食事に出かけました。みんなが気を抜いていると、また急に強い陣痛が起き、今にも生まれそうな状態になりました。看護師さんは大慌てで先生を呼び、主人もなんとか滑り込みセーフ、先生が来るまで必死でいきむのを耐え、もう我慢できないというところで先生もギリギリ滑り込みセーフで生まれた赤ちゃんをキャッチしてくれました。出産は、予測が付かないものだと、心底感じた初めての出産でした。