妻は出産予定日の10日前に友人の結婚式に呼ばれていて、参加するかどうか迷っていました。私は心配性なので「事情を話して欠席させてもらえば?」と言ったのですが、妻は「大丈夫」としか言わないので話し合いは平行線のままでした。
新婦は妻にとっては小学校からの友人で、絶対に参加してお祝いをしたいという強い気持ちが伝わってきたので、私は妻の意志を尊重して出来るだけ体に負担が掛からないようにサポートすることにしました。
私は結婚式には参加しないので、当日は妻を会場まで送り、一旦自宅に帰りました。結婚式と披露宴が終わり、二次会に移動し始めた段階で妻から連絡がありました。内容は「陣痛が強くなり、間隔も短くなったからすぐに迎えに来て」というものでした。
予定日が近いということもあり、突然陣痛が始まることも想定していたのですぐに妻のところに向かって、そのまま病院に行きました。
かかりつけの病院が近くにあり、担当のドクターともすぐに連絡が付いたので、妻はお洒落な格好のまま病院に直行しました。病院への移動中に破水が始まり、タオルとナプキンを腰にあてながら楽な姿勢をとって移動しました。病院に着くとすぐに出産の準備に入るという説明をドクターから受けました。私は妻を安全に病院に送ることだけで必死でした。
その後は少し落ち着き、妻の両親と自分の両親に連絡をしました。家族と連絡を取っている間に子どもは無事生まれて、母子共に健康という言葉を聞いて涙が出てきました。
思わぬハプニングで妻も私もパニックになりましたが、無事に出産が終わって安心しました。妻は友人達に申し訳ないことをしたと言っていましたが、妻の友人達は「おめでとう」という温かい言葉をかけてくれました。今回は非常に運が良くて無事に出産が終わり、妻の友人達も祝福してくれましたが、運が悪ければ大変な事態になっていた可能性がありますし、友人の結婚式を台無しにしてしまう可能性もあったので、私も妻も深く反省しました。今は笑って話せますが、同じことは二度としないように気をつけます。