分娩台でまさかの馬乗りに!

妊娠中専業主婦だった私は、食べて寝ての繰り返しの毎日でした。

体重は日に日に増えていき、5カ月の頃には既に10キロ増えてしまいました。それもそのはず、暇な私は毎日大好きなチーズケーキを自ら焼き、大量に食べていました。夜は主人と散歩がてら近くの自動販売機まで行き、そのまま帰ってくればいいのですが、なんとそこでもその場で毎日2本のジュースを買い、飲み干していました。

そしてスーパーに買い物に行くと、久々にばったり会う友人達には太り過ぎだよ、気持ち悪いよと言われることも多々ありました。元々妊娠3カ月の頃は体重40キロ、独身時代は38キロ位だったので、周りからしたら物凄く太ったように見えたことと思います。それから妊娠10カ月になる頃には20キロ以上増えてしまいました。

足などは、手で押すと低反発の様に浮腫んでしまっていました。今思えば恐ろしいです。そして迎えた出産当日、破水から陣痛が始まったので、深夜1時に産院に向かいました。それから数時間痛みと戦っていましたが、4時間目が経過する頃、陣痛はピタッと収まってしまいました。

それから朝になっても再陣痛が来ない上、出てくる用水は緑色になり、このままでは赤ちゃんが危険という事で、すぐに促進剤が始まりました。促進剤を打ってからすぐに陣痛が来たので、分娩台に上がりました。いきみたい放題いきんでしまったので、リズムが狂ってしまい、なかなか赤ちゃんが出てきません。

それから1時間が経過し、看護師さんたちがそわそわし始め、先生を直ぐに呼び、なんだか物凄く慌てた雰囲気になり、何が起きたのかと思ったら、私が妊娠中太り過ぎたことにより産道に肉が付きすぎてしまい、赤ちゃんの頭が引っかかってしまっていて危険との事です。次の瞬間、看護婦さんが失礼しますと私の上に馬乗りになり、せーのと皆さんで声を掛けながら胸の下からお腹を何度も何度も押しました。

そして最後はスルン!スポーン!と無事誕生しました。おめでとうございますと、お腹にわが子を乗せて頂いたときに本当に終わったんだと思いました。そしてかわいいわが子を見て泣きました。体重管理をしなかったこと、本当に反省しました。なるべく楽に出産するにはやはり体重管理は大切です。