もし外出中に陣痛が始まったら――
妊娠後期になると、「外出中に陣痛が来たらどうしよう?」と不安に感じる方も多いでしょう。
特に初産の方は、陣痛がどんな痛みなのか想像しにくく、いざというときに焦ってしまうこともあります。
しかし、事前に対処法を知っておけば、落ち着いて行動できます。
ここでは、出先で陣痛が起こってしまったときに取るべき行動を、段階ごとにわかりやすく解説します。
1. まずは「本陣痛」か「前駆陣痛」かを確認
出産の兆候として現れる「陣痛」には、前駆陣痛と本陣痛の2種類があります。
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前駆陣痛:お腹の張りや痛みが不規則で、しばらく休むと治まることが多い。
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本陣痛:一定の間隔で規則的に痛みが来て、徐々に間隔が短く・痛みが強くなっていく。
出先でお腹が張ったり痛みを感じたら、まずは間隔を測ることが大切です。
スマートフォンのタイマーや陣痛アプリを使い、痛みが10分間隔以下で規則的に来るようであれば、本陣痛の可能性が高いです。
2. 落ち着いて、安全な場所に移動する
痛みが強くても、まずは慌てずに座れる安全な場所を探しましょう。
ショッピングモールや駅であれば、ベンチや授乳室、トイレ近くなど人の目が届く場所がおすすめです。
屋外にいる場合は、できるだけ建物の中や日陰に移動し、体を冷やさないようにしましょう。
また、転倒防止のため、無理に歩いたりしゃがみ込んだりせず、安静第一で行動します。
3. すぐに病院または家族に連絡を
安全な場所に移動できたら、かかりつけの産院に連絡を入れましょう。
その際に伝えるポイントは次の3つです。
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陣痛の間隔と痛みの強さ
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現在の居場所(駅・商業施設名・住所など)
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一緒にいる人の有無
産院からは「自力で来院できるか」「救急搬送が必要か」など、状況に応じて指示があります。
もし一人で外出している場合は、家族やパートナーにも連絡を入れ、迎えに来てもらうか、救急車の手配をお願いしましょう。
4. 公共交通機関や施設のスタッフに助けを求める
出先が駅・デパート・カフェなどの場合、スタッフに声をかけるのも大切です。
多くの施設には救護室や応急対応のマニュアルがあり、救急車の手配もスムーズに行ってもらえます。
特に鉄道駅では、駅員に「妊婦で陣痛が始まった」と伝えると、
静かな待合スペースへの案内や、救急への連絡などを迅速に対応してもらえます。
恥ずかしがらずに、「助けを求める勇気」を持つことが何より大切です。
5. 救急車を呼ぶべきケース
以下のような場合は、迷わず119番通報をしましょう。
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陣痛が5分以内の間隔になっている
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破水した(特に大量の場合)
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出血がある
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強い痛みや吐き気、めまいを伴う
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一人で動けない・連絡が取れない
破水した場合は、感染予防のためにタオルやナプキンをあて、できるだけ清潔な状態を保ちましょう。
また、救急車を待つ間は横向きに寝て安静を保ち、体を冷やさないようにします。
6. 外出時に備えておきたい「もしもの持ち物」
出先での急な陣痛に備えて、妊娠後期になったら常に携帯しておくと安心なアイテムを紹介します。
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母子手帳
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健康保険証・診察券
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スマホ・充電器
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ハンカチ・タオル
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生理用ナプキンまたは清潔な布
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飲み物(常温の水など)
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小銭・交通系ICカード
これらを小さなポーチにまとめておけば、どんな状況でもすぐ対応できます。
「ちょっとした買い物だけだから」と油断せず、常に“プチ防災”の意識を持つことが大切です。
まとめ:慌てず、落ち着いて、助けを求める勇気を
出先での陣痛は誰にでも起こりうること。
大切なのは、落ち着いて行動し、周囲に助けを求めることです。
「迷惑をかけるかも」と思う必要はありません。
あなたと赤ちゃんを守るために、周囲の人は必ず力になってくれます。
安心して出産の日を迎えるためにも、
今日から「もしもの時の行動シミュレーション」をしておきましょう。