「出産のとき、もし大声で叫んだらどうしよう…」
「取り乱してしまったら恥ずかしいかも」
こんな不安を抱えている妊婦さんは、実はとても多いです。特に初産の場合、未知の体験に対する緊張から“自分がどうなるのか”が想像できず、不安になりますよね。
でも、最初にお伝えしたいのは――出産で叫ぶのはまったく珍しいことではないということ。そして、医療スタッフにとっては“日常の風景”だということです。
今回は、実際に思わず叫んでしまった面白エピソードも交えながら、「叫ぶ=恥ずかしい」という思い込みをやさしくほどいていきます。
そもそも出産で叫ぶのは普通?
陣痛は、子宮が赤ちゃんを押し出すために収縮することで起こる痛みです。その強さは人それぞれですが、「今まで経験したことのない感覚」と表現する人が多いのも事実。
痛みのピーク時には、
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思わず声が出る
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低い声でうなる
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大声になる
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なぜか敬語で叫ぶ
など、反応はさまざまです。
助産師さんたちは毎日出産に立ち会っています。叫び声も、泣き声も、「あるある」の一つ。あなたが思っている以上に、現場は冷静です。
思わず叫んでしまった!面白エピソード集
ここでは実際にあった、ちょっと笑えるエピソードをご紹介します。
① なぜか謝り続けたAさん
陣痛のピークでAさんが発した言葉は――
「すみません!!すみません!!!もう無理ですすみません!!」
助産師さんにひたすら謝り続けたそうです。
あとで振り返ると「誰に何を謝っていたのか全然わからない」とのこと。
分娩室は一瞬和やかな空気に。助産師さんからは「謝らなくていいのよ〜!」と優しくツッコミが入ったそうです。
② 夫の名前を連呼したBさん
立ち会い出産で、陣痛が強まるたびに
「タカシーーーー!!!タカシ何とかしてーーーー!!!」
と叫び続けたBさん。
しかし当のタカシさんは何もできず、ただ手を握るのみ。
後日、「あのときの俺は完全に無力だった」と笑い話になったそうです。
③ なぜか標準語になったCさん
普段は関西弁のCさん。
ところが陣痛中はなぜか完全な標準語で
「ちょっと待ってください、それは聞いてません」
と冷静に抗議。
家族からは「キャラ変わってたよ」と言われたそうです。
叫ぶのが恥ずかしいと思ってしまう理由
なぜ私たちは「叫んだら恥ずかしい」と思うのでしょうか?
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冷静でいたいという理想がある
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取り乱す自分を見られたくない
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立ち会い出産でパートナーに見られるのが不安
特に“ちゃんとしなきゃ”と思いやすい人ほど、この気持ちは強くなります。
でも、出産は理性よりも本能が優先される瞬間。コントロールできなくて当然なんです。
むしろ、叫ぶことが悪いわけではない
声を出すこと自体は悪いことではありません。
ただ、のどに力を入れて叫び続けると体力を消耗しやすいため、「息を吐く」呼吸法が勧められます。
とはいえ、理想どおりにいかないのが出産。
完璧に呼吸法を守れなくても問題ありません。
大事なのは、
赤ちゃんが無事に生まれてくること。
それ以上でもそれ以下でもありません。
将来、きっと笑い話になる
出産直後は「取り乱しちゃった…」と落ち込むかもしれません。でも、数か月後には高確率でこうなります。
「私あのときさ…めちゃくちゃ叫んでさ…!」
と、武勇伝のように語る日が来ます。
出産は一生に何度もある体験ではありません。多少のハプニングも、叫び声も、全部ひっくるめて“あなただけの物語”になります。
まとめ|叫んでも大丈夫。それが出産です
出産で叫んでしまうのは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、それだけ真剣に赤ちゃんを迎えようとしている証拠です。
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叫ぶ人もいる
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静かな人もいる
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泣く人もいる
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笑う人もいる
正解はありません。
どうか「ちゃんと産まなきゃ」ではなく、
「どんな自分でも大丈夫」と思ってください。
分娩室でのあなたは、恥ずかしい存在ではなく、
命を生み出す、最高にかっこいい存在なのです。