あの日、想定外だらけ。出産のハプニングに泣いて笑った、私の出産記

出産は「奇跡」なんて言われるけれど、実際には、汗と涙と笑いにまみれた“事件”の連続だった――。
予定日が近づくにつれて、情報を調べまくり、入院バッグを丁寧に準備し、陣痛の間隔を記録するアプリも入れて、「これで完璧!」と思っていた私。
でも現実の出産は、そんな予習の斜め上を行く、予想外の連続だった。


■ハプニングその①:「陣痛の始まりは、お腹じゃなかった」

ドラマで見る陣痛って、みんな「うっ…!」ってお腹を抱えてうずくまるよね?
だからてっきり、私もそんな風に始まるんだと思ってた。
だけど実際の初期症状は、「なんだか腰がだるい」だった。生理痛みたいな、重たい感じ。最初は「寝違えたかな?」くらいに思っていたけど、数時間後には背中から腰にかけてずーんと重くなってきて、やっと「あれ? これ、もしかして陣痛?」と気づく始末。


■ハプニングその②:「出発直前にまさかの破水」

病院に電話したら「初産だから、まだ様子見で大丈夫そうですね」と言われ、のんびりシャワーを浴びていたその時、
「ぴちゃっ」という音とともに、足元が冷たい感覚に。

破水――。
これもドラマでは「バシャッ!」って大げさに描かれるけど、実際はじんわり、ゆっくり。
「今のって、…破水?」と戸惑いながらも、急いで着替えて、タクシーを呼んで、いざ病院へ。

でもここでもプチハプニング。
破水してるのに、タクシーの運転手さんにはそれを言うのがなんとなく気まずくて(シート汚しちゃいそうで)、
「妊婦なんですけど、…ちょっとお急ぎで」としか言えなかった自分が今思えば面白い。


■ハプニングその③:「分娩中、叫んだ言葉がカオス」

病院に着いてから本格的な陣痛が始まったけど、想像を超える痛みに耐えながら、自分が口にしていた言葉がもはや意味不明。

「腰割れるー!」
「ごめんなさいー!」(なぜか)
「もうやめますー!」(やめられません)

助産師さんが落ち着いて声をかけてくれるけど、そのときの私はパニックで、呼吸法なんてどこへやら。
夫は手を握ってくれていたけど、「手!痛い!放して!」と八つ当たり。
出産って、理性を超える…本当に。


■ハプニングその④:「出産直後、感動よりも“やっと終わった感”」

ついに赤ちゃんが生まれて、私の胸元に抱かせてもらった瞬間。
ドラマや雑誌では「感動で涙が止まらなかった」「母性があふれ出した」と書いてあったけれど、私の第一声は、

「終わった……」だった。

もちろん、赤ちゃんは可愛かったし、ちゃんと感動もしたけど、
そのときはもう、脱力と放心のほうが大きくて。
体力も気力も使い果たして、涙すら出ない。
そんな自分を後でちょっと反省したけど、あれはあれで“リアル”だったと思う。


■そして今、笑って話せるようになった

出産からしばらく経った今、当時のメモを読み返すと、涙も出るけど笑いもこみ上げてくる。
あんなに怖くて、痛くて、混乱して、どうなることかと思ったけど、
今こうして、無事に赤ちゃんと過ごしている毎日は、やっぱり奇跡なんだなと感じる。

たしかに出産は、マニュアルどおりにはいかない。
想定外の連続だし、冷静さなんてどこかに吹っ飛ぶ。
でも、終わってみればすべてが愛おしい経験になる。
「ちゃんと生まれてきてくれてありがとう」
この一言に尽きる。


まとめ:完璧な出産なんて、ない。それでも、すべてに意味がある。

出産は人それぞれ。
ドラマみたいにスムーズな人もいれば、私のようにハプニングだらけの人もいる。
でもどんな形であれ、「母になる」という体験は、それだけでかけがえのないもの。
むしろ予定外のことが起きたって、それが“私だけの出産ストーリー”になる。

これから出産を迎える人にも伝えたい。
準備は大事。でも、“想定外”があっても大丈夫。
きっとあとで笑えるし、何より――赤ちゃんは、その先にちゃんと待っていてくれるから。