分娩の時におこったさまざまなハプニングや面白いと思った事について

週1の健診の予定が2週間近く空いてしまいました。しかも年始一番目、分娩予定日5日前の土曜日の健診のとき、赤ちゃんがまったく下がっておらず、子宮口もたとえて言えば開いていないので、帝王切開の見込みがある事を告げられたのです。 “分娩の時におこったさまざまなハプニングや面白いと思った事について” の続きを読む

息子を抱けなかった出張の日

今から7年前、妻が長男を出産した時の話です。

初めての出産ということもあったのか、出産予定日から2週間経って生まれる気配がありませんでした。

初めての出産で妻も不安だろうから、出産には立ち会うつもりでした。
職場の人も気を遣ってくれ、仕事をカバーしてくれていましたが、出産が遅れたこともあり、徐々に周りへの負担が大きくなり始めました。

そんな中、ずっと私が担当していたプロジェクトに問題が発生し、その対応のため出張せざるを得なくなりました。
かなり迷いましたし、手は尽くしましたが、どうにもなりません。
妻に事情を説明し、すぐに戻ってくるので、少しだけ我慢して欲しいと伝えました。
妻も私がそのプロジェクトに力を入れていたことを知っていたせいか、笑顔で私を送り出してくれました。
私は人生で一番後ろ髪を引かれながら、出張へ向かいました。

しかし何の因果か、その出張中に妻から「産気付いた」との連絡がありました。
仕事を投げ出す訳にはいかず、心を鬼にして仕事に取り組みました。
その間、妻から不安一杯のメールが次々に送られてきます。
隙を見ては、メールで励ましたり、電話したりしていましたが、埒が明きません。
フルパワーで仕事を片付け、私はとんぼ返りしました。

飛行機が空港に到着して、急いでタクシーに乗り、病院を目指しましたが、夕方のラッシュに捕まり、全く進みません。
意を決して、病院まで走ることにしました。
病院まで約3キロ、妻のため、生まれてくる子どものため死ぬ気で走りました。

苦しくて吐きそうになりましたが、どうにか病院に着き、産婦人科を目指しました。

しかし病院に着き、油断したのか、体力の限界だったのか、足がもつれた私は、廊下で豪快に転けました。
それでも急いで起きようとすると、両手に激痛が走りました。
情けないことに私は悲鳴をあげてしまいました。

ちょうど近くにいた看護師さんが介抱してくれ、私はストレッチャーに乗せられ、産婦人科ではなく、外科へと連れていかれました。
すぐにレントゲンを撮り、診断結果は左手の骨折と右手の脱臼でした。
内出血がひどく、場合によっては手術になるので、そのまま入院することになりました。

しかし、妻も一大事です。
電話もメールもできなかったので、看護師さんに事情を話し、状況を妻か付き添っている家族に伝えて欲しいと伝えました。

看護師さんは、やや半笑いで快く引き受けてくれました。
処置が終わり病室で休んでいた私に、妻が分娩室に入ったとの連絡があり、
看護師さんが私を車椅子で産婦人科まで、連れていってくれました。

妻に付き添ってくれていた母や義母は私を見て、絶句しました。
まもなくして分娩室から赤ん坊の鳴き声が聞こえ、無事に息子が生まれたことが分かりました。
しばらくして、分娩室から助産師さんが、息子を連れてやってきました。

助産師さんは私を見て、ギョッとしましたが、抱けない私の顔の近くに息子を近づけてくれ、息子を見せてくれました。
その瞬間、不思議な感覚になり、感極まった私はボロボロと涙を流してしまいました。
もちろん涙を拭えないので、外科の看護師さんにティッシュで拭いてもらいました。

翌日、私は看護師さんに妻の病室まで車椅子で連れていってもらいました。私は妻を労い、妻は私を見て笑いました。

その後、左手の手術をすることになった私は妻に遅れること、3週間、無事退院することができ、初めて息子を抱きました。
とても心地の良い重さでした。

7年経ちますが、息子の誕生日にはいつも私の骨折が話題になります。
その度に私の左手は疼き、息子と初めて会った時の不思議な胸の高ぶりを思い出します。

自分で赤ちゃんを取り上げました!

1人目の子供を逆子で帝王切開で出産したため、2人目が出来た時にもたぶん帝王切開になるんだろうと思っていました。
そのため、出産のための教室などが開催されていても帝王切開になる自分には関係ないと思い出席していませんでした。

予定日が近づいて来て、出産の兆しがないので予想通り医師からは、「帝王切開になるかも」と言われました。
そうなるだろうと思っていたので、すっかり帝王切開での出産になると思っていました。
しかし予定日が近づいた、ある日お腹が痛くなりました。

最初は、お腹を壊したのかと思っていましたが波がある痛みが襲って来て「もしかして、これが陣痛?」と思い病院に電話をしました。
痛みの間隔を伝えると、「すぐに病院に来て下さい」と言われたので上の子供を実家に預けて主人に病院に連れて行ってもらいました。

病院に着くと医師からは、「陣痛が弱いから今日生まれることはないけど、取り合えず入院して様子をみよう」と言われました。
主人は今日生まれないのならと自宅に、帰りました。

私は、病室で一人不安になりながらお腹の痛みに耐えていました。
医師が「今日は生まれない」と言ったので、看護師さんもほとんど着てくれず不安が増して行きました。

お腹の痛みは、強くなって来て不安になり主人に電話して傍にいてもらうことにしました。

主人も医師の言葉を信じており、陣痛が治まると思っていました。
傍にいた主人は、いつの間にか眠っていました。

ベテランの看護師さんが、1回だけやって来て「もし、便が出そうな感じがしたら教えてね」と言って病室から去って行きました。

私は、その「便が出そうになったら」という意味が分かっておらず軽く聞き流してしまいました。
しばらく酷い陣痛が続き、こんなに痛いのに生まれないのかと思っていました。
そんな時に便が出そうな感じがして、何も考えず主人を起こして「トイレに行って来る」と言ってトイレに向かいました。

トイレで便座に座って力んだ瞬間に赤ちゃんが見えて、自分でも無意識で赤ちゃんを掴み「赤ちゃんが生まれた」と叫びました。

それから、主人や看護師さんがやって来て、ヘソの緒の繋がった赤ちゃんを持ったまま分娩室に向かいました。

子供が生まれる時に、「便が出る感じがする」というのはその後に聞かされましたが今思えばよく赤ちゃんを瞬間的に掴んだなと不思議な気持ちになります。

初めての出産はドタバタで、破水まで経験しました

初めての出産は、30歳の時でした。

病院できちんと検診を受け、言われた通りに過ごし、それなりにインターネットでも情報を集め、無事に出産が迎えれるように準備をしたつもりでした。
1ヶ月目には、入院準備もすませていたので、後は、生まれて来る子どもを待つばかりでした。

その日は、朝から変で、ん?もしかしたら、陣痛?と思いながらも、初めての事ですし。
親族は近くに居なかったので、自分の感覚だけが頼りでした。
そして、座っていた状態から立ち上がった時に、粗相をしてしまったと思い、慌ててシャワーを浴びましたが、動作を変える度に尿もれのような状態だったので、病院に行った方がいいと感じ、慌てて入院用に用意をしておいたカバンを持って病院に向かいました。

歩いて15分くらいで、陣痛のような痛みも決まった感覚ではなかったので、十分に歩いていけると思い歩き始めると、知り合いに会い、車に乗せてあげると言って聞いてくれません。
彼女の車を汚すのも嫌でしたし、車の振動で陣痛が早まるのも嫌だったのですが、すぐだからと、結局乗る羽目になりました。

しかし、車の駐車場の入り方が分からずに、病院の周りをグルグル周る事になり、もう、自分の中でも限界でした。途中で車から降ろしてもらい、病院に駆け込み、変な尿もれみたいな状態が続いていると伝えると、看護師さんが慌てだし、上部で破水していると知らされました。

慌てて、シャワーを浴びてしまった事を伝えると、病院の先生までがバタバタをし始めました。がしかし、結局、分娩室まで行く前にお産が始まってしまいました。病院にある動かせるしきりと一緒に分娩室に運ばれながら、もう少し我慢して!と言われましたが、結局、分娩室のドアが開いたと同時に、子どもの泣き声が聞こえました。

その後、シャワーに浴びた事で、子どもへの影響がないかの検査をして、母子ともに無事にお産を終える事ができましたが、主人は、立会いどころか元気な男の子が生まれたと事後報告を受ける事になりました。

帝王切開での出産でも男は気を抜くな!2回目は備えたがいろいろ大変だった!

妻が長女を出産したときに話であり、計画的な帝王切開で安心しきっていた男の実体験です。昔にありがちな、飲み会の乾杯のタイミングで緊急連絡を受け駆けつけるといったドタバタ劇のような実話です。

妻は長女を出産する際m妊娠高血圧症候群で管理入院となり、予定日を過ぎたことから帝王切開で出産することになりました。

金曜日の夕方に担当医に仕事終わりに呼ばれ、説明を受け、翌土曜日に帝王切開というスケジュールが決まりました。帝王切開の前日ということもあり、病院からは面会時間ギリギリまで滞在して良いということであり、本来20時までのところ21時までの許可を受け、その後帰宅しました。
スーパーマーケットで夕食を購入し、遅い夕食と事前祝杯をあげようとしていたところ、病院と妻からの電話が何度もあるという状態です。この時点でビール缶の栓を開け、口を付けようとしたいた状態で電話をかけると『破水した。すぐに来てほしい』との連絡であり、飲む一歩手前の状態です。
安心しきっていたものが、帰宅15分で焦る状態に陥り、緊急帝王切開と飲み会で乾杯して呼び出される状態を一気に経験しました。

ここでの教訓は、帝王切開だからといいって安心しきるのはリスキーなことであります。つまり、帝王切開で出産日時も管理されているからといって、帰宅して事前祝杯は行わないのがおすすめというのが経験者の忠告です。

さて、長女の出産で急な呼び出しで間一髪、ビールを飲む前に気付いた事件から約4年が過ぎようとしたころ、次女の出産に遭遇しています。
前回の問題を踏まえ備え、妻は管理入院もなく、自宅で過ごしていたものの、急な破水で緊急帝王切開に遭遇しています。この時は、予定日前かつ前回よりも早い日時で帝王切開が予定されていたものの、完全に意表を突かれました。
病院に到着して、2時間後には手術の判断、4時間後には帝王切開が完了する事態です。ですが、出産が完了したら自宅に帰れるという認識には誤りがありました。主産後、回復室で家族が様子を見るため宿泊するという事態です。

出産が妻だけなら良いものの、他の方もいるとなると一切の睡眠が取れません。1回目は軽く見ていた、2回目は1回目を予想を超える状況が必ずあります。これから出産を控えている配偶者がいる男性の方はあらゆることに備えておきましょう。病院によっては対応もさまざまであり、大変なこと経験する可能性はあり得ます。

出産スケジュールに合わせて可能な限りのシミュレーションをしてみるのはいかがでしょうか?