産湯のはずが・・・

こんにちは。40代、女性、ユリです。 私の昔からの仲の良い友人の出産のハプニングのお話です。

その友人は、自宅で出産をしたい!と強い願望があり助産師さんをとても頼りにしていました。 毎日、出産日誌をコツコツと書いていました。 病院ではないので、毎日旦那様が帰宅するとお腹の写真を取り、日に日に大きくなっていくお腹を見ては、 喜び、ふたりともとても幸せに満ち溢れていました。

助産師さんの中にはベテランさんも沢山いて知識も経験も豊富で、 緊急時には駆けつけてくれるそうです。 その友人はもともととても健康体で、私はあまり心配せずにお菓子を持っては遊びに行っていました。

ときにはお酒を飲むので、「お酒は辞めたほうがいいんじゃないの?」と止めると 「最近は少しくらい飲んでも大丈夫なんだって」とのんきなことを言っていました。 私はどちらかというと、当時は心配性(今はだいぶ図太くなりましたが)だったので無事に生まれてくれればいいな! と心から思っていました。

そして、どんどんお腹が大きくなり、臨月になると流石に助産師さんの出入りが多くなったので、 私は遊びに行くのを控えていました。

出産予定日がどんどん近づいてきて、私にも緊張感が伝わってきたある日、 様子を見にいこうと思って出かけると「つわりが酷く、何も食べられない」というので、 料理が下手な私がおかゆでも作ってあげようかな?と台所を物色していました。 すると、「本当に気持ちが悪いし、お腹も張ってるの」と言うので、 「助産師さんを呼んであげようか」と聞きました。

すると、返事が早いか、トイレに駆け込むのが早いか、とても臨月とは思えないバタバタと音を立て席を立ちトイレに駆け込みました。すると、空耳?「おぎゃー」と言う赤ちゃんの声が。「え?え〜?」 力んだ瞬間にトイレで出産していました。

私は慌てて助産師さんを呼び、トイレの水に生まれた赤ちゃんは綺麗な新しい産湯で綺麗になり、 心のなかで、動物じゃないんだからと笑うのをこらえました。 自宅出産は自己責任でお願いします。