出産は人生において最も大きな出来事のひとつ。夫にとっても「我が子の誕生を目の当たりにする瞬間」は特別です。しかしその裏側では、予想外のハプニングやドタバタに巻き込まれる夫も少なくありません。出産は予定通りに進むとは限らず、むしろ「予想外」がつきもの。今回は、実際によくある「夫が出産立ち会いで遭遇しそうなハプニング」をいくつかご紹介します。
1. 「え、今なの!?」タイミングに翻弄される
出産は予定日があっても、その日に必ず生まれるわけではありません。陣痛が早まることもあれば、予定日を過ぎてもなかなか来ないこともあります。
ある夫は、出産予定日を数日後に控えて友人と飲みに行った夜に、妻から突然の連絡。「陣痛が来た!」と。慌ててタクシーで駆けつけたものの、アルコールの匂いをまとったまま病院へ。看護師さんに「お父さん、飲んでますね?」とやんわり注意され、気まずい思いをしたそうです。
出産は24時間いつでも始まる可能性があるため、夫は「常に待機」の心構えが必要です。予定調和を期待すると、必ず裏切られるのが出産のリアルな姿なのです。
2. 陣痛の痛みにオロオロ
立ち会いの夫が最も衝撃を受けるのが「妻の痛がり方」。普段は温厚な妻が、陣痛のピークで叫んだり、夫に八つ当たりをする場面は珍しくありません。
ある男性は、妻に「腰を押して!」と頼まれたものの、力加減が合わず「そこじゃない!もっと強く!」と怒鳴られてパニックに。汗だくで押し続けた結果、翌日自分の腕が筋肉痛になったとか。
このとき夫が陥りやすいのは、「何をしても役に立っていない気がする」無力感です。しかし、横で寄り添い、一生懸命サポートしようとする姿勢そのものが妻の心の支えになります。完璧なサポートを目指さず、「できる範囲でやる」くらいの気持ちで臨むと少し気が楽になるでしょう。
3. 思わず気を失いそうになる
意外と多いのが「夫の方が倒れそうになる」ケース。特に出血や処置を見てしまい、クラっとする男性は少なくありません。
「せっかく立ち会ったのに、俺がベッドに横になって点滴されそうになった」という笑えない体験談もあります。出産シーンはドラマで見るよりも生々しく、耐性がない人にとっては衝撃的です。
立ち会いを希望する夫は、「どの位置に立つか」を事前に決めておくと安心です。足元側に回ると処置が見えてしまうため、上半身側で妻の手を握るポジションが安全。サポートするにも、自分が倒れてしまっては本末転倒です。
4. 名前をめぐる勘違い
出産直後のテンションで「赤ちゃんの名前」をその場で決めてしまったというエピソードもあります。
ある夫は、出産に立ち会った直後に「よし、もう決めた!“太陽”にしよう!」と勢いで発言。ところが妻は「それ、全然候補に入ってなかったでしょ?」と大激怒。感動の余韻が一気に険悪ムードに変わったそうです。
生まれた直後は感情が高ぶって判断がブレやすいもの。名前は夫婦で冷静に話し合えるタイミングを待つのがベストです。
5. 出産報告の連絡で大慌て
「誰にいつ連絡するか」で慌てる夫も多いです。
「無事に生まれました!」とSNSに投稿したところ、まだ親族に報告していなかったため、妻の両親から大クレーム。逆に連絡を控えていたら「どうして教えてくれなかったの?」と不満を言われるケースも。
このハプニングを防ぐには、「報告の順番とタイミング」を事前に夫婦で確認しておくことが重要です。嬉しいニュースだからこそ、伝え方にも気配りが必要になります。
6. 出産後、夫自身が寝不足と戦う
「赤ちゃんが生まれたのは嬉しいけど、その後が大変だった」という声もよく聞きます。
出産直後はママが入院中のため、夫が家を守る役割を担うことになります。掃除や洗濯はもちろん、上の子の世話、義実家や親戚への対応など、想像以上にタスクが山積み。気づけば「赤ちゃんより先に俺がダウンしそうだった」という笑い話になるケースも多いのです。
出産の主役はもちろん妻と赤ちゃんですが、夫自身の体調管理も実はとても大事です。無理をせず、必要なら周囲に助けを求めることも忘れないようにしましょう。
まとめ
出産に立ち会う夫は、感動とともに数々のハプニングに遭遇する可能性があります。
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突然のタイミングに振り回される
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陣痛サポートでオロオロ
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自分が倒れそうになる
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名前や報告でトラブルに
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産後も寝不足に追われる
どれも当事者にとっては真剣ですが、後から振り返ると笑い話になることが多いものです。大切なのは「完璧でなくても寄り添う姿勢」。ハプニングも含めて、夫婦にとって忘れられない思い出となるでしょう。